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豪華絢爛!
和船の東京湾クルーズ
安宅丸(あたけまる)とは、江戸時代初期に徳川三代将軍家光公の命によって造られ、その巨額な維持費用により、わずか50年弱で解体された伝説の巨船です。その大きさは富士山に、豪華さは日光東照宮に比肩された江戸の名物の一つであったとされています。
現在、東京湾を運航している御座船安宅丸は、この伝説の巨船をテーマとしたクルーズ船です。非日常の景観や旬の日本食、徳川お持て成し役者陣とのふれあいなど和の歴史ロマン溢れる乗船体験をご提供させていただいております。観光や懇親会など、大切な人との特別な時間を御座船安宅丸でどうぞお過ごしください。クルーズ時刻・料金のご案内
便名 出航 帰航 周遊
時間料金 アフタヌーン 13:50 日の出
14:30 日の出
40分 大人1,200円
小人600円
⇒詳細ページアフタヌーン 14:50 日の出
15:30 日の出
サンセット 17:05 日の出
18:45 日の出
100分 5,100円~
ナイト 19:35 日の出
21:15 日の出
ランチ 12:40 日の出
13:20 日の出
40分 2,600円~
※船内への飲食物の持ち込みは固く禁止させていただきます。予めご了承ください。
現代に蘇った徳川の船とは?
この船は、17世紀に徳川家光の命つくられたとされる巨船「御座船 安宅丸(ござぶね あたけまる ※ウィキペディア)」をテーマとしたクルーズ船・屋形船で、東京湾クルージングをお楽しみいただけます。
「アフタヌーンクルーズ」では、
2020オリンピック・パラリンピック選手村予定地・豊洲市場などに接近した航路をとる40分周遊。
お食事がセットのディナークルーズで、徳川お持て成し役者「WAGAKU」による景観アナウンスや歌・舞などもご観覧いただける100分周遊となります。
特別な和のクルージングを体験したいという方におすすめです。
御座船(ござぶね)とは、
将軍や大名などの貴人が乗る船のことです。安宅丸の船内装飾の文献は残されていませんが、日光東照宮と比肩されるほどですので、それは豪華な内装だったと想像できます。
クルーズ船 安宅丸は、この幻の巨船の影響を受けた諸大名などの御座船を参考にしており、歴史浪漫を感じさせる空間を演出しています。
アフタヌーンクルーズ
アフタヌーンクルーズは
●事前予約不要
(※事前予約ご希望の方は、じゃらんよりお申込みいただけます。)
●40分のショートコース、
●料金は大人1,200円、小人(小学生)600円
とお気軽にお楽しみいただけます。
日の出乗り場を出航した船は
『東京オリンピック・パラリンピック選手村予定地』や『豊洲市場』などが眺められる対岸沿いにゆっくりすすみ、『レインボーブリッジ』をくぐった後は『お台場』付近でUターンし、
日の出に帰航する周遊コースです。
コンパクトなルートながらも船上からは東京タワー、お台場など東京観光名所の数々もご覧いただくことができるおすすめクルーズです。
サンセットクルーズ・ナイトクルーズ
東京湾サンセットクルーズ・ナイトクルーズは
●事前予約制で1名様より出航
●食事がセットの100分周遊コース
●大人気!船のご案内役&パフォーマンス集団「WAGAKU」も乗船
●料金は大人5,100円~
となります。
航行中は
『レインボーブリッジ』や『お台場』など幻想的な景観をご満喫ください。サンセットクルーズは羽田空港側・ナイトクルーズは東京ゲートブリッジ側の航路となります。
ランチクルーズ
ランチクルーズは、
●事前予約制で団体15名様より出航
●12時10分乗船開始・12時40分出航・13時20分帰航
●料金はお得な大人2,600円~
となります。
お食事は、
「穴子おにぎりと蕎麦のセット」、「お殿様御膳」の2種類よりお選びいただけます(団体様同一メニューとなります)。
船上からは、豊洲市場、レインボーブリッジ、お台場、東京タワーなどの東京観光の主要スポットに加え、2020五輪選手村予定地なども間近にみることができます。 -
航路のご案内
★ランチクルーズ・アフタヌーンクルーズ(40分周遊)の観光ポイント
レインボーブリッジ・五輪選手村予定地・東京スカイツリー・東京タワー・豊洲市場・史跡第六台場・お台場・品川ふ頭など★サンセットクルーズ・ナイトクルーズ(100分周遊)の観光ポイント
レインボーブリッジ・東京タワー・東京スカイツリー・お台場・大井ふ頭・東京ゲートブリッジ(ナイトクルーズのみ)東京湾クルーズで楽しめるビュースポットのご紹介
東京タワー
東京のシンボルの高さ333メートルのトラス構造(三角形を基本単位としてその集合体で構成する構造形式)の電波塔かつ展望台をもつ有名な観光名所です。日の出桟橋に停泊している2階デッキより、確認することができ、出航後もビルの間から、かなりの頻度で確認することができます。日没からの東京タワーのライトアップは、定番ライトアップや毎週金曜と土曜の20時~の「インフィニティ・ダイヤモンドヴェール」、毎正時(00分)の時報演出など、曜日や時間で変わるイルミネーションを楽しむことができます。
東京タワーの建設前、放送事業者各社局は個々に、自局の塔から放送を行っており、これらの高さだと、電波の距離が短く受信することができないエリアが多く、さらにチャンネルを変えるごとに各局の電波塔の場所がことなるためアンテナの向きを各電波塔の方向に変えなければいけないという不便が生じていたために一本化した総合電波塔を建設する機運が高まり完成にいたったといわれています。(対象航路:アフタヌーンクルーズ・サンセットクルーズ・ナイトクルーズ・ランチクルーズ)
東京スカイツリー
2012年に完成した高さ634メートルの電波塔で、電波塔としては世界一の高さを誇ります。建物としては第二位で、一位はドバイにある『ブルジュ・ハリファ』という828mを誇る超高層ビルとなります。
東京スカイツリーの高さ「634」という数字は東京近辺の旧国名である武蔵国(「むさし」のくに)の語呂合わせも考慮したといわれています。この東京スカイツリーは、当日の霧などのかかり具合天候にもよりますが、日の出桟橋 隅田川上流にその姿をみることができます。(対象航路:アフタヌーンクルーズ・サンセットクルーズ・ナイトクルーズ・ランチクルーズ)
選手村予定地
日の出桟橋のちょうど対岸に真新しいビル・マンション群が見えます。こちらはオリンピック・パラリンピック期間中は選手村として活用される予定の晴海(はるみ)エリアです。東京オリンピック・パラリンピックの選手村は、広さは13万3900㎡。東京ドーム3個分という広い敷地を有しています。
建物内は3つのゾーンに分かれており、①出場選手たちの居住スペース②訪問者やメディア関係者の対応スペース③特別に認証を受けた関係者が訪れるスペースができます。メインとなる居住スペースは、14階から18階建ての宿泊マンションが21棟建設され、全部屋数は1860室となります
なお、選手村の跡地には新たな街づくりが進められる予定です。14階建て〜17階建ての高層マンションが22棟、さらに50階建ての超高層マンションが2棟建設され、トータル5650戸の一大タウンが晴海に誕生します。住居だけではなく。大規模な商業施設や保育所、医療モールや学校の建設まで予定されています。
ランチクルーズ・アフタヌーンクルーズ航路は対岸に沿って進むため、建物群を近くで確認することができます。(対象航路:アフタヌーンクルーズ・ランチクルーズ)豊洲市場
日の出桟橋の遠方対岸にみえる白い建物群「豊洲市場」は東京都が設置する中央卸売市場の一つで、築地市場に代わり2018年10月に開場しました。水産物と青果物を扱い、観光スポットとしても賑わいをみせています。アフタヌーンクルーズ・ランチクルーズでは、その建物を近くで確認できる航路をとります。(対象航路:アフタヌーンクルーズ・ランチクルーズ)
レインボーブリッジ
正式名称は「東京港連絡橋(とうきょうこうれんらくきょう)」といい、橋げたの最高部が52メートルあり豪華客船「クィーン・エリザベス2世号」が通過できる高さに設計されたと言われています。御座船安宅丸は各航路とも、この橋の下をくぐります。下から見上げるレインボーブリッジの景観は非常にダイナミックなものがあります。(対象航路:アフタヌーンクルーズ・サンセットクルーズ・ナイトクルーズ・ランチクルーズ)お台場
レインボーブリッジを安宅丸でくぐり抜けたすぐ左手に石垣が組まれた島「第六台場(だいろくだいば)」が確認できます。これは幕末にペリー率いる黒船から江戸城を守るための防衛拠点として砲台を据えた(すえた)人工島で、さらにその先にはフジテレビ本社ビルなどがあることで有名なお台場地区があります。お台場の岸には砂浜や磯が広がりますが、東京2020(とうきょうニーゼロニーゼロ)オリンピック・パラリンピック競技大会時にはマラソンスイミングやトライアスロン競技のため仮設施設が整備されます。また2020年1月よりお台場海上にオリンピックシンボルが期間限定で設置されており、ナイトクルーズ航路でライトアップを確認することもできます。(対象航路:アフタヌーンクルーズ・サンセットクルーズ・ナイトクルーズ・ランチクルーズ)潮風公園
潮風公園(しおかぜこうえん)はランチクルーズ・アフタヌーンクルーズの折り返し地点の少し先に確認することができる公園です。東京2020(とうきょうニーゼロニーゼロ)オリンピック・パラリンピック競技大会ではビーチバレーボール競技のための仮設施設が整備されます。(対象航路:アフタヌーンクルーズ・ランチクルーズ)東京ゲートブリッジ
ナイトクルーズ航路の折り返し地点となる大きな橋です。恐竜が向かい合っているような姿から恐竜橋の異名があります。この東京ゲートブリッジを背景にみる都内の夜景は安宅丸ナイトクルーズの見どころスポットの一つです。なお、橋はこの月ごとにテーマカラーがあり、ライトアップの色が変わりるのもポイントです。1月:白金色 2月:真珠色 3月:若草色 4月:新緑色 5月:青葉色 6月:水色 7月:海色 8月:空色 9月:桔梗色 10月:秋草色 11月:紅葉色 12月:緋色
また、1日限定の特別ライトアップが行われることもあり、その予定は、東京都港湾局のホームページより確認することができます。https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/kanko/gatebridge/
(対象航路:ナイトクルーズ) -
安宅丸が選ばれる理由3つ
【理由1】東京湾で唯一の体験。徳川将軍の豪華和船で舟遊びクルーズ
安宅丸は17世紀に実在した徳川将軍の巨船をテーマとしており、全長50mの広々とした船内と豪華な内装は、一般的な洋船や、屋形船では味わうことができない体験をお客様にご提供いたします。
【理由2】プロフェッショナル達が作り上げる非日常
安宅丸は、船内のデザイン、船内でのエンターテイメント、お食事などで各分野第一線のプロフェッショナルの協力のもと運営しています。職人の生み出すクルーズ体験をご堪能いただけます。
「デザイン」のプロフェッショナル
和の船内デザインをプロデュースする日本屈指のデザイナー 水戸岡 鋭治 氏
1947年岡山生まれ。大阪のデザイン事務所を経てイタリアに留学後、東京にドーンデザイン研究所を設立。 日本を代表するインダストリアルデザイナー。イラストレーター。建築・鉄道車両・グラフィック・プロダクト などさまざまなジャンルのデザインを行う。なかでもJR九州の駅舎、車両デザインは、鉄道デザインの枠を越 え広く注目を集める。主なデザイン作品に、クルーズトレイン「ななつ星in九州」等がある。
「舞台」のプロフェッショナル
ディナークルーズ・船内パフォーマーWAGAKUの総合演出 元劇団四季出身 森 健太郎 氏
日本大学芸術学部演劇学科を卒業後、劇団四季に入団「ライオンキング」や「アイーダ」などに出演する。2012年退団後、2013年運営会社の株式会社オフィスピエロを設立。徳川家 伝説の巨船「安宅丸」でのロングラン公演はじめ創作活動を行う傍、人材育成事業も行っている。
「食」のプロフェッショナル
人気スポットとなった「恵比寿横丁」の再生など横丁・酒場のコミュニティ文化」をつくりだす浜倉的商店製作所
経営難の鮮魚店や水産仲卸を再生した「浜焼酒場」やシャッター街を酒場街へ生まれ変わらせる「横丁」プロジェクト、飲食店と生産者を直接つなぐ「有楽町産直飲食街」など、様々な業態をプロデュースし運営。2017年安宅丸船内飲食事業に参画。
【理由3】東京湾の船上から東京名所の数々を一望。ニーズにあわせた便をリーズナブルな価格からご用意
安宅丸の船上からは、レインボーブリッジ、お台場、東京タワーなど有名な観光名所をご覧いただくことができます。
1日4~5便運航。1,200円で乗船できるお気軽40分周遊のアフタヌーンクルーズや食事とセットになったサンセットクルーズ、ナイトクルーズは、1名様より出航。船内エンターテイメント付きの100分クルーズを5,100円からお楽しみいただけます。
この他、団体専用ランチクルーズも2,600円から。食事付きクルーズは一般的な屋形船・クルーズ船と比較してもリーズナブルな価格帯から設定させていただいております。
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日本の歴史上で最も大きく豪華な屋形船だった安宅丸
御座船と屋形船
御座船 安宅丸とは、17世紀に実在した徳川家光公の命によって建造された幻の巨船です。この船をテーマとした本船では和の東京湾クルージングをお楽しみいただけます。
御座船とは、将軍・大名・貴族などが所有した豪華な船のことを呼びますが、我々になじみ深い屋形船とは違うのでしょうか。まったく関連性がないのでしょうか。答えは、江戸時代初期までは同じ意味であったと考えられます。この御座船と屋形船の関係性の理解には日本古来より続く「舟遊び」の歴史を紐解く必要があります。
そこから数百年前に実在した御座船 安宅丸が日本史上で最大かつ豪華絢爛な屋形船であるということが見えてきます。
日本古来から続く「舟遊び」の文化
この舟遊びという言葉を聞いたことはありますでしょうか。
その名の通り、
船で川や池に出て、楽しむことですが、日本の歴史において、舟遊びは古来から上流階級の間で行われていたとされ、
一番古い記録として、
西暦402年に『日本書紀』に履中天皇(りちゅうてんのう・仁徳天皇の子)が「両枝船(ふたまたふね)で遊宴を楽しんだ」と記されています。
そして平安時代頃からは貴族の間で舟遊びが盛んに行われ定着します。
龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)という、船首が龍や鷁(げき、空想上の鳥)の形をした舟のうえで管弦のあそびをしたり、歌を詠み交わしたり、舞を舞ったりして楽しんだようです。
このように「御座船」での舟遊びは高貴な人々の間で行われた贅沢な遊びだったようです。
※一条天皇の土御門邸行幸に備え、新造の竜頭鷁首の船を検分する藤原道長(平安時代の様子)
「屋形船」の出現
しかし、まだ平安時代には屋形船という言葉は世の中にでてきていません。
屋形船という言葉が定着したのは江戸時代からといわれています。言葉の由来は諸説ありますが、大名の敬称の「屋形」に因んでつけられたという説が有力です。もともとは屋形(やかた)とは
公家や武家など貴人の館のことを意味しましたが江戸時代では、名門または功績のある武家の当主、及び大藩の藩主に許された称号や敬称として使われるようになりました。よく時代劇などででてくる「お屋形様」とは、大名のことを指します。
つまり、将軍や貴族・大名の舟遊びの様子を見て、お屋形様が乗っている舟を「屋形船」と呼ぶようになったということです。
このことから、御座船と屋形船は両方とも「将軍・大名の船」ということになり、もともと同じ意味であったと考えられます。
安宅丸の登場
※図は19世紀に描かれた安宅丸の想像図江戸時代には、各大名などがこぞって豪華な船をつくっています。
鮮やかな漆塗(うるしぬ)りで仕上げ、さまざまな金具で装飾した蒙華な屋形を設け、その権威を誇示したとされています。
御座船の最高峰が安宅丸でした。もともと幕藩体制が固まっていない江戸時代初期に海路からの攻撃を防ぐ巨大な要塞として建造されたといわれていますが、徳川 家光により豪華な装飾をほどこされました。
特に軍事的な用途で使われることもなく、時折大名を招いて舟遊びを楽しんだと考えられています。
屋形船は貴人の遊びから庶民の文化に、そして現代へ
さて、そのような貴人の船に一般庶民は乗ることは、もちろんできませんでしたが、
江戸の民たちは、貴人を真似て小さな屋形船ようなものを考え出し、遊覧・舟遊びを始めました。これは船宿や料理屋が所有する「屋根舟」(やねぶね)と呼ばれた船で、船に四本柱と屋根だけを付けたものです。
武士以外は障子をたてる事を禁じられていたため簾(すだれ)掛けで、船頭は一人、竿ではなく櫓でこいでいたそうです。
特に夏場、隅田川のうえに船を浮かべて涼をとるというのが、流行だったと考えられています。これが納涼船にあたり、現在の屋形船の楽しみ方の始まりはここにあるわけです。
※江戸名所之内 両国花火歌川広重 天保3-5年(1832-34)まとめ
舟遊びは将軍・大名・貴族の文化から始まり、江戸時代には一般庶民も含む一大文化として定着していったと考えられます。
17世紀中ごろまで屋形船は大きなものもありましたが、徳川幕府が大型の船の建造を禁止したこともあり、小型化していき、数十名が楽しめるサイズの船が主流となり現代にいたります。
この歴史的な流れを汲むと、
御座船 安宅丸は今の屋形船の源流に位置し、日本の歴史上で最も大きく、最も豪華で、最も有名な屋形船と定義できます。現在の東京湾を運航する安宅丸もその名に恥じない巨大かつ豪華な和船です。
是非、日本古来から続く舟遊びをこの船でご堪能ください。