徳川日記
202004/17クルーズ体験記
東京湾クルージング体験記(アフタヌーンクルーズ編)
Tweet
徳川の巨船 安宅丸にご乗船いただきましてありがとうございます。安宅丸スタッフのiemitsuです。体験記の最後はアフタヌーンクルーズとなります。このクルーズの特徴は、なんといっても予約不要かつ1名から出航という風にお手頃なことです! クルーズ時間が40分なのはランチクルーズと同じですが、一日2便あり、予約不要。そしてお値段も大人1120円と大変お手頃です。さらに、追加1000円で飲み放題のフリードリングオプションを追加できます(要事前予約)。東京まで出てきたのにお昼にまでに用事が終わって午後が半日空いてしまって、さっと帰ってもつまらないな、なんてときに、普段行けない東京の名所を海から観光はいかがでしょうか。
アフタヌーンクルーズは、13:50に出港して14:30に帰航する第1便と、14:50に出て15:30に帰航する第2便があります。どちらもクルーズ時間は40分。コンパクトなルートですが、要所は押さえています。
アフタヌーンクルーズ体験記
1.東京スカイツリー
日の出桟橋からスタートして、隅田川の上流にそびえる東京スカイツリーを眺めます。日の出桟橋は隅田川の河口部分にあり、東京スカイツリーは隅田川を5kmほどさかのぼった所にあります。
2.五輪選手村予定地
何かとニュースに出てくるオリンピックの選手村予定地を海から眺めます。ここはオリンピックが終わったあとはマンションとして分譲されて、Harumi Flagという名前になるそうです。選手村として使う比較的低層の建物はもう建っていますが、50階建ての高層マンションはまだこれからであるようです。有名な場所になることは間違いないと思いますので、建設途中の姿を今のうちに見ておきませんか?
3.豊洲市場
これも何かとニュースになる豊洲市場を海から眺めます。豊洲市場も、その前の築地市場も海沿いにありますが、鮮魚はトラックで運ばれてくるので、残念ながら漁船が横付けされてまさに水揚げされているという姿を見ることができるわけではありません。築地の前は日本橋魚河岸が鮮魚市場だったそうで、そのころは江戸前の魚が直接船で運ばれていたのでしょうから、築地も豊洲も海沿いに作ったのは、伝統ということになるのでしょうか。今でもいちおう船から運ぶためのふ頭はあるそうです。
4.レインボーブリッジ
レインボーブリッジをくぐります。レインボーブリッジの高さは52m. ビル24階と同じ高さになります。これを下から見上げると、ほとんどの人は、おお、と歓声をあげます。やはり大きいものはすごいですよね。
5.お台場
レインボーブリッジをくぐってからは、今や新しい東京のシンボルになったお台場を海から見ます。昔はこういうビル系の東京のシンボルと言うと新宿副都心だったのですが、今はお台場とレインボーブリッジって感じがしますが、どうでしょう?実はお台場は東京以外の人に人気があります。というのも、お台場はフジテレビがあることもあり、東京のキー局がやたらに取り上げるのですが、東京以外の人はお台場が東京のどこにあるのか知らない・・・ 東京の海の方のごちゃごちゃとしたあたりのどこかって認識している人が多いみたいですね。
6.東京タワー
そしてまた、レインボーブリッジをくぐって、日の出桟橋に戻ってきます。その間ずっと東京タワーを仰ぎ見ています。東京タワーの高さは333m. そして18mの高台の上に乗っています。江戸時代初期までの江戸はこの東京タワーのある高台のすぐ下まで海が迫っていまして、ここは岬だったことになります。そのため、18mという高さ以上に、この場所は「突き出している」感があります。そしてあの形ですので、下から見上げるとますます「そそり立っている」という感じがします。スカイツリーも目立つのですが、やはりまだ東京のシンボルというとこちらという感じがします。そしてこれは海から見上げると実にしっくり来る。日の出桟橋自体が東京タワーのお膝元といって良い場所にあるので、ずっと東京タワーに見守られているという感じを受けます。
7.船上ビアガーデン
このコースはランチクルーズと同じで、40分で今どきの東京の名所を一巡りできる王道コースなんだなと思います。それを絢爛たる安宅丸からみていると、景色も江戸という感じがします。東京というよりも江戸です。やっぱりそれは海だからかもしれません。東京は臨海都市なのですが、普段の生活ではあまり海を見ることはないです。それだけに、海があって、広い空があって、ビルも橋もぐっと大きくて、なんだか広々とした感じがします。人がたくさんいてみんな忙しそうで良くも悪くもごちゃごちゃした感じのする東京も、これはこれで大都会だと思いますけど、海も空も建物も広くて大きい東京もいいものだなとあらためて感じさせてくれました。
そんな気分のいいときに、ちょっと嬉しいのがフリードリンク1000円。さすがに前日までに事前予約は必要ですが、ビール、日本酒、ワイン(赤・白)、焼酎(麦・芋)、ハイボール、梅酒、レモンサワー、緑茶ハイ、ウーロンハイやソフトドリンクが飲み放題で1000円ですよ。運賃と合わせても2120円! 午後空いちゃったから昼間からちょっと飲んじゃおうかってときに、海の上で広い景色や東京タワーを見ながら飲んで2120円! これは良いですね!
なお、アフタヌーンクルーズは所要時間が短いので食事は出ません。安宅丸の名物は人気スポット「恵比寿横丁」の再生などをプロデュースした浜倉的商店製作所プロデュースのまぐろづくしや大沼牛の牛づくしなどのグルメと、徳川おもてなし役者WAGAKUのパフォーマンスなので、それがないのはちょっと残念ですが、それはあらためてサンセットクルーズやナイトクルーズに乗っていただき、このアフタヌーンクルーズでは、海と風と景色と、お好みによってはその中でお飲み物をお楽しみください。
また、座ってじっくりと景色をお楽しみいただきたい方には、2階にある貴賓の間もおすすめです。安宅丸の客室は2階建てで、1階は108席の御座の間、2階は天守閣に相当する貴賓の間になります。1階からも外を見ることはできますが、舞台を見ることを前提とした作りでもあるので、外を見るには2階のデッキに移動することになるかと思います。それに対して、デッキと同じフロアでつながっている貴賓の間は外を眺めながらゆったりとできますし、なにより豪華です。
帰港したら、非日常の世界にちょっと触れて気分をリフレッシュしたところで、夕方からの予定にあらためて出かけるもよし、そのままちょっと早めにお食事をするも良しです。デートや友達と会うとき、いつも待ち合わせて食事だけじゃ単調だし、ちょっと早めに待ち合わせてひと捻り入れるというに使えるなあって思いました。
さて、基本的にアフタヌーンクルーズは定休日の月曜日以外は毎日運行されているのですが、船なのでメンテナンスなどもありますし、雨ぐらいならば大丈夫ですが台風接近となってくると休航ということもあります。そういった不定休はありますので、
https://www.suijobus.co.jp/today-operation/
こちらの「将軍航路(安宅丸)」で本日の運行状況を見ることができます。また、当日に予約なしでご乗船いただくこともできますが、事前予約ができないわけではなく、むしろ歓迎しております。お飲み物(フリードリンク)が後入用の場合は前日までに要予約ということもありますので、可能ならば事前にご予約ください。
お殿様気分で東京湾クルーズが楽しめる遊覧船「御座船 安宅丸」の情報はこちらから